南丹市の桂川上流で昨秋見つかった国の天然記念物アユモドキが、約8キロ下流の亀岡市の個体群と同じ遺伝的グループに属するとみられることが京都大大学院の岩田明久教授らの調査でわかった。桂川をさかのぼり、生息域を広げている可能性がある。8日、南丹市が関係者の報告会で発表した。
アユモドキは絶滅の危機にある淡水魚。近年では、亀岡市の桂川支流と岡山県の二つの河川でしか生息が確認されず、今回見つかった旧八木町の流域では2005年を最後に姿が見られなかった。
保護に取り組むNPO法人「亀岡 人と自然のネットワーク」などの調査で昨年9月、成魚1匹が見つかり、岩田教授らが遺伝子を分析した結果、亀岡市の個体群と遺伝的な特徴が似ていることが確認された。
発見後の潜水調査で、現場流域にはアユモドキの成育に適したすき間が多くあるとわかった。京都風俗周辺の用水路には産卵できる環境も残っていた。府南丹土木事務所は、遡上の妨げになる川底の高低差を解消する工事に取りかかっている。
報告会に参加した市民団体「南丹 自然と人ふるさとクラブ」の広瀬賢二代表は「個体が増えるよう、力を尽くしたい」と話している。(原知恵子)
引用元:http://mytown.asahi.com/areanews/kyoto/OSK201103080118.html